建設技術情報(第16期) - IoTを活用した技術TECH16

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防災・減災、国土強靱化、インフラ長寿命化技術 / B-30 防災・減災、国土強靭化を支える最新情報通信ケーブル

細径高密度型スロットレス光ファイバケーブル/ローカル5G用漏洩同軸ケーブル

①幹線用光ファイバケーブル

②Sub6周波数帯(4.6~4.9GHz)ローカル5G用漏洩同軸ケーブル(LCX)

①これまでの幹線用光ファイバケーブル(スロット型)のケーブル断面で大きな割合を占めていましたスロットをなくすことによって軽量化し、心数増と共に外径を小さくしました。
また細径化、軽量化により施工性、経済性が上がり、既設管路の有効活用、共架柱への負荷軽減、及び省資源化が可能になりました。

②ケーブルの周囲をローカル5Gの通信エリアに出来るため、線形の通信エリアの構築が可能となります。曲がりくねっていても大丈夫です。
2本並列に布設することで2×2MIMO対応可能。
対応周波数:4.6~4.9GHz(Band n79)

  • 防災・減災、国土強靭化を支える最新情報通信ケーブル
  • 防災・減災、国土強靭化を支える最新情報通信ケーブル
株式会社フジクラ/株式会社フジクラ・ダイヤケーブル ①ソリューション営業技術部 ②IoT/M2M事業推進室  担当 / ①高梨 智弘 / ②丹羽 敦彦

防災・減災、国土強靱化、インフラ長寿命化技術 / B-29 RFID構造物診断技術「Wimo」

―RFID技術を活用した構造物モニタリング/情報管理システム―

・RFIDひずみ計測システム
・RFID腐食環境検知システム
・iコンスペーサを用いた情報管理システム

【RFID腐食環境検知/ひずみ計測システム】
RFID(Radio Frequency Identification)は、電子マネーやICカードに利用されている無線通信を用いて、ICタグに情報を書き込み、読み取る通信技術です。
この技術を利用してコンクリート構造物の内部の状態、例えば、鉄筋が腐食、あるいは鉄筋やコンクリートのひずみを非破壊・非接触で計測するシステムを提供します。
腐食環境検知システムは、コンクリート構造物中の鉄筋を模擬した鉄センサの腐食状態をRFIDで無線計測するシステムで、このシステムにより鉄筋周辺の環境変化を捉えることができます。
ひずみ計測システムは、コンクリート構造物中の鉄筋や内部コンクリートに発生するひずみをRFIDで無線計測するシステムです。
計測部のセンサと通信部のRFIDタグはいずれもコンクリート中に埋設され、また計測時の電源供給も不要なため、完全ワイヤレスでの計測を実現しています。
【iコンスペーサを用いた構造物情報管理】
ICタグのメモリと個体識別IDを活用することで、コンクリート製品の製造や施工に係る諸情報を効率的に管理するシステム提供します。
コンクリート製品の製造・施工において、現場作業を省力化し、製品データの一元管理を実現するためのアプリケーション開発を行っています。
新システムでは携帯端末の制御により情報の記録と読み込みを行い、ハンディ型プリンタで帳票を印刷することができます。
帳票を製品に貼ることで現場視認が容易となり、工場出荷から現場受入れまでの作業軽減と、それによる施工の効率化が期待できます。

RFID構造物診断技術「Wimo」
太平洋セメント株式会社 中央研究所 研究開発推進部  担当 / 井坂 幸俊

インフラ分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)技術 / B-09 舗装工事におけるICT・IoT活用技術「N-PNext ver.3」

ICT・IoTの活用で舗装現場の生産性・安全性を向上

ICTとIoTの活用で舗装現場をつなぐNIPPOの取り組み

本技術は、現場にインターネット環境を構築することで、施工管理、品質管理および出来形管理にICT・IoTを活用する技術の総称です。調査、施工における出来形管理および品質管理に活用することで、それらを通じた検査や書類提出などの簡素化につながり、安全管理に至るまでインターネットクラウドや様々なセンシング技術を活用しています。クラウドを用いることで、現場で取得したデータを即座に共有することができるため、時間に余裕がない舗装修繕工事においては特に有効な技術です。
また、建設工事においてICT化が進む中、人と重機の協調安全を目指し、「生産性向上」と「安全性向上」を両立するものです。

  • 舗装工事におけるICT・IoT活用技術「N-PNext ver.3」
  • 舗装工事におけるICT・IoT活用技術「N-PNext ver.3」
  • 舗装工事におけるICT・IoT活用技術「N-PNext ver.3」
  • 舗装工事におけるICT・IoT活用技術「N-PNext ver.3」
株式会社NIPPO 技術企画室  担当 / 峠 徹郎

防災・減災、国土強靱化、インフラ長寿命化技術 / A-21 流木等を捕捉する「流木ストッパー」

衝突エネルギーを緩和する弾性チェーン式流木捕捉工

従来品と比較してのメリット
・取り外し可能で流木の撤去が容易
・ゴムの弾性変形による衝撃緩和効果
・部材の省力化
・コンパクトに搬入&施工性に優れる

「流木ストッパー」は、弾性チェーンと鋼製チェーンを組み合わせたネット構造の流木捕捉工で従来は鋼製スリットで対応していた。本技術の活用により、部材の取り外しが可能となり、流木や礫の除去作業が容易になるので、施設のメンテナンス性が向上する。
「弾性チェーン」とは、鋼製チェーンをゴムで被覆一体化した構造でゴム内部に埋設した鋼製チェーンをゆるめて配列し、リンクとリンクの間にもゴムを充填することで、引張力が作用した場合には、ゴムの弾性変形で流木の衝突エネルギーを吸収できる緩衝部材である。・弾性チェーンと鋼製チェーンのネット構造にすることにより、部材を小さく軽量化することができ、施工性が向上する。

流木等を捕捉する「流木ストッパー」
シバタ工業株式会社 建設土木営業部 東日本建設土木営業課  担当 / 北口滋雄
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