インフラ分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)技術 / B-25 3眼カメラによる配筋検査技術「写らく」
同時に撮影した3つの画像から瞬時に画像解析により配筋検査を実施、帳票作成も可能
配筋検査業務の信頼性向上と省力化・省人化を実現します
これまで、配筋検査は、検査用具の準備から現場での検査、事務所での帳票作成までの一連の作業を施工者3名、発注者監督員1名で行っていました。検査業務は構造物の規模にかかわらず、多くの手間と時間を要しており、検査結果の精度を保ちながら作業を効率化することが課題となっていました。そこで、今まで人の手でしか行えなかった配筋検査をデジタル化するシステムを開発しました。
●システムの構成
「写らく」は3つのカメラとタブレットPC、システム制御ソフトで構成され、独自の画像解析アルゴリズムにより短時間で結果を表示することができます。機材は簡単に持ち歩ける仕様になっており、一連の検査作業を1人で行えます。また、現場での検査時にはネットワーク環境は不要です。
●「デジタルを活用した配筋確認」に対応
国土交通省はインフラ分野のDXアクションプランの施策の1つとして、「デジタルデータを活用した配筋確認の省力化」に取り組み、令和5年度の社会実装を目指しています。
「写らく」は高い計測精度と現場適用性を有しており、多くの現場で試行しています。PRISM対象現場である国土交通省東北地方整備局の東根川橋上部工工事および新思惟大橋上部工工事で、発注者の段階確認に日本で初めて適用されました。
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