建設技術情報(第16期)TECH16

インフラ分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)技術 / C-06 電動化および自律化によってCO2排出量削減を目指す締固め機械とICT施工【2】

脱炭素化と省人化に向けた取組と土木工事(締固めや路面切削工等)を担うICT(情報通信技術)建機

自律走行式ローラ

締固め品質と生産性向上を目的としており、自律・協調制御ならびに自動操縦等の機能を備えた業界標準機を目指しています。自律走行による省人化と、均一な締固め品質および高い走行精度によるCO2排出量削減が見込まれる技術です。共同開発プロジェクトを発足して様々な企業と実証実験を進めており、目標経路に対するズレは最大で20cm程度、規定回数で転圧された作業面積は有人作業比で3.5倍、さらに有人作業より少ないレーン数で転圧が完了するなどの結果が得られています。転圧管理システムと緊急ブレーキ装置を備え、締固め管理と安全性も確保されており、実用性を考慮して有人、遠隔および自律走行のいずれでも施工が可能となっています。

https://www.sakainet.co.jp/products/ict_nxt_tech/autonomous.html

電動化および自律化によってCO2排出量削減を目指す締固め機械とICT施工【2】
酒井重工業株式会社 次世代事業開発部 担当 / 眞壁 淳