建設技術情報(第16期)TECH16

防災・減災、国土強靱化、インフラ長寿命化技術 / A-08 土を固めるセメント系固化材

土と土がつなぐ国土強靭化

・土を固めることに特化したセメントです。
・水を多く含んだ土や、有機物を多く含む土でも固めます。
・防災・減災、国土強靱化に大きく貢献します。

セメント系固化材は土を固めるためのセメントで、ポルトランドセメントを母材として固化に有効な諸成分を添加・調整し製造されます。
近年、我が国では地震、台風、集中豪雨などの自然災害が多発、激甚化しており、防災・減災工事、復旧・復興工事においてセメント系固化材の用途が拡がっています。【改良地盤の震災・適用調査報告書:https://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/kokazaihoukoku01.html】例えば、地震時の液状化被害を軽減するための格子状の地盤改良、河川堤防を強化するための地盤改良、粘り強い海岸堤防を構築するための陸側法尻部の地盤改良、既設構造物を耐震補強するための地盤改良などで、その効果が実証され、セメント系固化材の役割が大きくなっています。暮らしを下から支え、土と土をつなぐことにより安心・安全な社会の構築に貢献していきます。

  • 土を固めるセメント系固化材
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一般社団法人セメント協会 普及部門 担当 / 小宮山、瀧波、安藤